2021年7月20日~8月8日, 8月24日~9月5日 実証実験終了
過去の事例
リアルタイム30分降水予報の実証実験を2021年7月20日~8月8日および8月24日~9月5日に実施しました。
期間中の降水事例については以下をご覧ください。
2021年7月30日 14時00分~16時00分の事例
図の見方
最大10分間の直近の観測値・解析値と、最大30分後までの予報値を表示します。
データは限られた緯度・経度の領域においてのみ表示し、その外側は薄い色で影をつけて区別しています。
このリアルタイム予報は、7月20日正午~8月8日、8月24日正午~9月5日の期間限定の実証実験として実施し公開します。実験期間外、または期間中においても計算機や通信等の事情でリアルタイムのデータが得られない場合は、"No Forecast"を表示します。
観測値
マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダで観測された反射強度を雨の強さに変換した値を表示します。網掛け部分は建物等の陰のため高度2kmの観測データが得られない領域です。 地図上には高度2㎞付近の雨の強さを、弱い雨は寒色系、強い雨は暖色系の色を用いて示しています。
解析値
データ同化により観測値を取り込んだ数値予報モデルの中での、観測時刻における雨の強さを表示します。モデルを用いることで、直接観測されない領域も値を推定することができます。 観測値と同様に、高度2㎞付近の雨の強さを色で示します。
予報値(降水予測)
解析値を初期状態として数値予報モデルによって計算した未来の時刻の雨の強さを表示します。 観測値と同様に、高度2㎞付近の雨の強さを色で示します。
予報値(確率予測)
解析値から得られる複数の初期状態を用いた数値予報モデルによるアンサンブル予報に基づき、未来の雨の確率の広がりを表示します。
地図上には計算された雨の強さをもとに、高度2㎞付近の雨の強さが「激しい雨」に相当する30mm/h以上となる確率を表示します。
30%以上で黄色、70%以上で赤、90%以上で紫色のように確率に応じて異なる色を用いています。
※気象庁の降水確率とは定義が異なる点にご注意ください。
予測手法の解説
予測手法の詳細については、下記をご覧ください。
「富岳」を使ったゲリラ豪雨予報 -首都圏で30秒ごとに更新するリアルタイム実証実験を開始-(理化学研究所ウェブサイト)
注意事項
- このウェブサイトでは、理化学研究所で開発している最新の降水予報システムによる予報(以下、「当予報」)を、研究の一環として公開しています。公開にあたっては、気象予報業務許可(許可第204号)を取得し、気象業務法に基づき予測手法と精度に関して気象予報士が確認を行っています。
- 当予報は試験的なものであり、実用に供する気象予報に十分な精度や安定した配信環境が保証されたものではありません。したがって、利用者の安全や利益に関わる意思決定のための利用に適したものではありません。
- 当予報は気象庁発表の予報と異なることがあります。 気象庁から気象警報・注意報が発表されると、随時こちらに反映されますが、必ず気象庁が発表する最新の気象警報・注意報の内容をご優先ください。
- 当予報は最新の研究成果に基づいており、研究の進行に応じて予報の精度は随時変化することがあります。また、観測施設、計算機および通信環境の事情等により、予告なしに配信を中止することがあります。
- 当サイトに含まれる情報やデータを利用することで直接・間接的に生じたいかなる損害についても、理化学研究所およびその職員は一切の責任を負いません。
- 理研ウェブサイトに掲載されている文章・写真・図版などの著作権は、特に明記されている場合を除き、原則として理研に帰属します。 また、理研の許可なく無断転用・転載・改変をお断りします。
参考文献
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- Maejima, Y., M. Kunii and T. Miyoshi, 2017: 30-second-Update 100-m-Mesh Data Assimilation Experiments: A Sudden Local Rain Case in Kobe on 11 September 2014, SOLA, 13, 174-180. doi:10.2151/sola.2017-032
- Lien, G.-Y., T. Miyoshi, S. Nishizawa, R. Yoshida, H. Yashiro, S. A. Adachi, T. Yamaura, and H. Tomita, 2017: The near-real-time SCALE-LETKF system: A case of the September 2015 Kanto-Tohoku heavy rainfall. SOLA, 13, 1–6. doi:10.2151/sola.2017-001
- Miyoshi, T., G.-Y. Lien, S. Satoh, T. Ushio, K. Bessho, H. Tomita, S. Nishizawa, R. Yoshida, S.A. Adachi, J. Liao, B. Gerofi, Y. Ishikawa, M. Kunii, J. J. Ruiz, Y. Maejima, S. Otsuka, M. Otsuka, K. Okamoto, and H. Seko, 2016: "Big Data Assimilation" Toward Post-Petascale Severe Weather Prediction: An Overview and Progress. Proceedings of the IEEE, vol. 104, no. 11, pp. 2155-2179. doi: 10.1109/JPROC.2016.2602560
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